富山1型糖尿病 Circle of Type One

1型糖尿病の患者・家族・医療関係者が手を取り合い、互いに支え合うことを目的としたコミュニティサイトです


1型糖尿病とは


 1型糖尿病は主に自己免疫によって起こる病気です。自分の体のリンパ球が誤って自分自身の膵臓のβ細胞を破壊し、インスリンを産生できなくなることで発病します。運動不足や食べ過ぎなどの生活習慣で起こる病気でもありませんし、先天的な原因で起こるものでもありません。ウイルス感染がきっかけで発症することがありますが、それ単独で起こることは少なく、免疫反応を調節する遺伝子の多型(個人差)が発症し易さに関係することが分かっています。発症する前(高血糖になる前)に、β細胞に対する自己抗体(抗GAD抗体やIA2抗体)が陽性であることによって発症リスクを予測し、早期の治療(自己免疫を抑える治療)によってβ細胞の消失を食い止めることが可能な時代となっています。

1型糖尿病が発症すると、インスリン欠乏によりブドウ糖(グルコース)の筋肉や肝臓、脂肪組織などの細胞への取り込みが極端に低下し、血液中のブドウ糖が行き場を失って著しい高血糖になり、多飲多尿、口渇、体重減少、倦怠感が生じます。インスリンによって制御されていた脂肪分解は亢進しケトン体産生に繋がり、血中ケトン体が著増すると血液が酸性になり(嘔吐、腹痛、昏睡)、生命維持が困難な状況に陥ります(ケトアシドーシス).慢性的な高血糖状態により高濃度のブドウ糖に晒され続けた血管の細胞は障害され、網膜症、腎症、神経障害などの糖尿病特有の合併症につながります。

 1型糖尿病では欠乏しているインスリンの補充が唯一の治療です。自己注射により一生インスリンを補い続けるか、膵臓移植や膵島移植を受ける以外に方法はありません(移植の機会は極めて限られています)。合併症を防ぐ目的で血糖値を正常近くに維持するためには、血糖値を頻回に測定しつつ、食事や運動、生理、ストレスなどの血糖変動要因を考慮しながらのきめ細やかなインスリン自己注射療法を24時間、365日延々と続けねばなりません。インスリン不足での高血糖、インスリン過剰での低血糖にしばしば悩まされる日々が続きます。

医療機器の進歩(インスリンが自動注入されるポンプ)により、血糖値の制御は以前よりは容易になりましたが、機械を装着している煩わしさや、毎日の血糖値の変動に一喜一憂する現状は相変わらずです。

インスリンが欠乏すると死に至るかも知れないという不安、「一生逃れられない」という憂鬱、毎日の治療の面倒臭さと経済的負担、社会の無理解・偏見・差別など、一見して健康で元気そうな外見からは推し量り難い「重荷」を背負い続けねばならない病です。

このような深刻な病気だからこそ、ひとりで抱え込まず、周囲や仲間と支え合いながら治療に向き合うことが大切です。共に歩むことで心の負担は軽くなります。
そのお手伝いをするために、当コミュニサイトを開設しました。

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